今回も大会運営からイベントレポートが届きました。
あの熱き戦いを振り返ってみよう!
今回は特に、プレイヤーの熱量とオーディエンスの熱量が掛け算になり、非常に楽しみやすい回になったように思います。
ご参加いただきました皆様には感謝申し上げます!!
今シーズンから導入されたオーディションルール。1st challenge/2nd challengeの2度のチャンスがあり、22名のプレイヤーにエントリーしていただきました。
そんなGroovMixの模様を可能な限りで文字に起こしていきたいと思います。
【batlle result】
優勝 YOH(@yoh_1118)
準優勝 shota (@fsb32shota)
MVP LEGO(@lego.0505)
Epic.賞 セラ(@richatonjap)
【audition result】
3judges select
YOH
ゴー ‘s selection
1 KO
2 Matteo
3 Shota
4 HIDE
5 Tocky
Kengo’s selection
1 shynee
2 LEGO
3 きよまろ
4 enemy
5 Yu-ichi
イシモス’s selection
1 riku
2 すらむだんく
3 miho
4 sora
5 Sodai
【report】
今回のGroovMixは、その場を包む空気が良かったように思う。
箱のスペックと演出や、プレーヤーとオーディエンスの空気が上手く噛み合ったことで、良いコミュニケーションが生まれる空間が生まれた。
考え方は人それぞれだとは思うけれど、私はフリースタイルバスケットボールをHOP HOPカルチャーの一部だと考えている。
イベントはブロックパーティだし、バトルは暴力の代替。エゴをピースにぶつける非日常の祭。
だから何?って話は、本当、その通りで。
うるさく押し付ける気はないのだけれど。
ただルーツとの整合性が取れた時って、運命的で気持ちいいじゃないですか。
好きになった女の子と産まれた病院が一緒…とか、ちょっと熱上がるでしょう。
その運命にアガれた方が、アガれないより楽しいじゃない。
その程度だと思ってます、ルーツなんてものは。
私は私が気持ちよくなるために、ついでに、一緒に気持ちよくなってくれる人のために。GroovMixはその整合性の取れたイベントとして演出していきたいと考えている。
ルーツはハーレム、スラム街。
広場の中心にダンサー、オーディエンスがドラム缶に腰掛けて煽る。DJの音楽が空間を包んでMCが指揮を執る。
カルチャーの外から見れば、ちょっと近寄りがたい、そんな空間。
でけぇ服を着てキャップを目深に被って…できる範囲で悪ぶりたい私だけれど、中身はなんてこたぁない、ただのパンピー。
真面目でつまらん人畜無害だからこそ、ヤンキーという非日常に憧れてしまう。
スタッフのほとんどを陰キャで構成するGroovMixというイベントだが、実はHIP HOPへのリスペクトが散りばめられたイベントを目標にしていたりもする。
DJ、MCにブレイクダンス、時にグラフィティ。後は私が韻を踏めれば良かったんだけど。
現代におけるグラフィティは写真とか動画や映像演出のコンテンツに置き換えられるかもしれない。空間の装飾も然り。
平日はネクタイ締めてヘコヘコしてる連中がそんなイベント作ってたらちょっと面白くないですか?みたいな。
閑話休題
今回は歴代GroovMixでも理想に最も近いイベントになったと思う。
オーディエンスの配置や照明演出もこだわったけれど、何より「オーディエンスの空気」が1番大きな要因。
応援の声のみならず、柄の悪い野次も飛び交ったり。
スキルやグルーヴに立ち上がって反応したり。
お行儀なんて六本木駅のロッカーにぶち込んでから来いスタイルの無礼講なパーティ。
オーディエンスの熱量がプレーヤーに伝わって、プレーヤーのパフォーマンスにオーディエンスの熱量が高まる。その熱量は一部のオーディエンスに留まらず、伝播をしていく。
最終的には心地よい一体感に包まれる。
やっぱりイベントを作るのは参加者なんだと痛感。
私程度のMCには空気の舵取りはできねーんだ。
熱を上げやすいコンテンツやスペースの提供までは私達スタッフの仕事。
イベントが始まっちまえば、それはもう作り手の手を離れるんだな、と。
下準備あってのことだということは、スタッフ側は忘れてはいけないけどね。
今回は、ある意味、”たまたま”生まれた素敵な空間。
次回以降も熱量込めて準備するので、参加してくれる皆様にも一緒にパーティを盛り上げてもらいたい。
by the way
そんな好ましい空気の中幕を開けたGroovMix 2019 season。
優勝を掻っ攫ったのは、レペゼン北海道、日本の誇るバトルモンスター、YOH。
極限まで洗練されたスキルで関東軍団を一掃。
GroovMix初、2度目の優勝旗を北海道に持ち帰った。
YOHの強さについてはもはや説明不要。
以前もレポーティングしているので今回は深くは触れず。
決勝のカードは初代生意気小僧、Shota。
今回のShotaはオーディションから凄かったのでベタベタに触れておきたい。
鋭い熱量と高いスキルが高いレベルで噛み合った時に、プレーヤーはオーラを纏う。これ伝わる?
スタイルを極めたプレーヤーのみが出せる熱気。
今回のShotaはまさにそれ。
新たなオーラ使いが誕生した瞬間を目の当たりにした気分だった。格を1つ上のステージに持ち上げた。
普段よりもキレのあるフローに、ギラついた眼差し。経験に基づく余裕感がそこに綺麗に溶け込むことで、圧倒的なバイブスを生み出していた。
スキル面から見ると、最近体幹が良くなった印象も。
あのShotaがトレーニングをしているとは思えないけど、Shotaが強みにしている流れるようなフローを極める道程に体幹の要素が必要で、鍛錬の中で自然と身についたのかもしれない。
自身のスタイルに必要な「ボールハンドリング以外の要素」に積極的に向き合うこと、或いは気づいたら身についていたという次元までスタイルを極めること、この辺りは今後のフリースタイルバスケットボールの実績に影響していくのかもしれない。
MVPを獲得したLEGOもかなりレベリングをしてきた印象を受けた。
breakin’を取り入れたスタイルを日本で1番気持ちよく表現しているのはLEGOではないかと思う。
派手なパワームーブばかり参考にするのではなくエントリーからフットワークの取り込み方も自然で。所謂スタイラーと言われるb-boyを見ているような楽しさを感じた。
他、オーディションを通過はできなかったもののchacky、Lyttoと言ったワセボ系女子もいい仕上がりを見せていたように感じた。
同じフィメールボーラーとしてはレペゼン東北スタイルのmihoがしっかり予選を通過。
余裕も出てきて、純粋に格好いいボーラーに育ってきたのではないでしょうか。
この中からemaおばさんをオーバーキルしてくれるようなプレーヤーが誕生することに期待しています。いつまでもデカい顔させてんじゃないよっ!
4月に開催したGroovMix for ROOKIESにて優勝を手にしたRIKUがしっかりbest4まで勝ち上がった点も気持ちの良い展開だった。
技構成はどうしても先輩プレーヤーの影が見えるものの、昨今はしっかりオリジナルムーヴも増えてきたし、音への感性は既に独特のセンスを発揮し始めているように思う。
今後も期待したいプレーヤーの1人。
と、そんなこんなで相変わらず冗長なレポートとなってしまいましたが、GroovMix-Tip off-は非常に楽しく遊ばせていただきました。
改めまして、ご参加いただきました皆様、誠にありがとうございました。
会場の変更に伴う情報の錯綜でご迷惑もお掛けしてしまったことと存じます。
申し訳ございませんでした。
次回はGroovMix-Half time-!8月後半の開催を予定しています。
本編1ヶ月前にはGroovMix for ROOKIESも開催予定!
今後ともGroovMixをご愛顧いただけますと幸いでございます!
camera : @chonmagebeam